「千年の檜には千年のいのちがあります。建てるからには建物のいのちを第一に考えなければならんわけです。風雪に耐えて立つ、それが建築の本来の姿やないですか。木は大自然が育てたいのちです。千年も千五百年も山で生き続けてきた、そのいのちを建築に生かす。それがわたしら宮大工の務めです。」
奈良法隆寺、薬師寺、法輪寺。最後の宮大工西岡常一さんの「遺言」ともいうべきドキュメンタリー映画です。「法隆寺の鬼」と呼ばれた男。ものづくりの原点、または人間の生きる原点とも言えるメッセージが多く含まれています。
晩年、病いと戦いながらもいのちの限界まで若者に伝えようとする姿は胸を打ちます。
まさに「千年先にいのちを繋ぐ」映画です。
監督は山﨑佑次さん、ナレーターは石橋蓮司さん、音楽は佐原一哉さんです。
2月より渋谷ユーロスペースほかで公開となります。
タイトル、ポスター、チケット、パンフレット等のデザインを担当しました。