「白洲正子のライフスタイル 暮らしの遊び展」
町田市民文学館 ことばらんど
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「美の目利き」「美の求道者」と呼ばれた随筆家・白洲正子(1910-1998)。骨董、古典文学、能への造詣が深く、西国への巡礼の旅によって魅せられた日本の文化や歴史を独自の視点によって捉え直し『かくれ里』 や『近江山河抄』などの作品に昇華しました。そして、古から人々が生活の中に芸術を取りいれてきたように、自身の審美眼に適った品々を暮らしに取りいれ、慈しみ、楽しみました。 本展ではそのライフスタイルに注目し、愛用の骨董をはじめ、着物やアクセサリー、文具など、正子の暮らしを彩った選りすぐりのものや自筆原稿を、暮らし・おしゃれ・たしなみ・ライフワークといったテーマに分けてご紹介します。また併せて、夫・次郎の足跡を振り返るとともに正子からみた次郎の素顔にも迫ります。 文化は「一人一人のその日その日の生活の中にある」と述べ、好きなことを貫き、楽しい時間を探し求めた正子の暮らしぶりを、ぜひご覧ください。
近頃はやりの言葉の一つに、文化国家というものがある。
これも変な言葉である。
そんな、月の世界みたいないい所が、どこかにあらかじめ存在するわけではなく、
又それは文化人専用の場所でもない。
もしあるとすれば、ひどく手近な所
・・・・ 一人一人のその日その日の生活の中にあると私は信じて疑わない。
自分に忠実である事、自分の仕事に打ち込む事、
それがすなわち文化というものだ。
「自分の色」(『舞終えて』より)